こんにちは、ユキです♪
今回は、令和6年度第1回、硬筆書写技能検定3級において優秀賞をいただいた際に使用していたおすすめの教材をご紹介します!
おすすめ教材①
わたしは桃花会に所属しているのですが、入会は令和6年5月。つまり、6月に受験した3級の練習はほぼほぼ独学なんです。
特に、基本的な楷書・行書の書き方は独学によるところが大きく、その際にとても助けられたのがこちらの1冊。
日本書写技能検定協会から出ている、加藤泰玄先生の著書です。
「綺麗な文字」と一口に言っても協会や先生によって少しづつカラーが異なりますよね。その点、こちらは検定協会が出している本なので「書写技能検定で評価されやすい文字」なのではないかと思い購入してみました。
わたしは小学生・中学生の頃子供硬筆を習っていましたが、ブランクが10年以上あり、さらに行書はノータッチでした。そのため、まずは感覚を取り戻すとともに行書に慣れないと始まらないと思い桃花会入会前の半年ほどはこちらの本をお手本にこんな感じで楷書と行書の練習をしていました。

こちらの本のお気に入りポイントは常用漢字の三体が五十音順に掲載されているので調べたい漢字が見つけやすく使いやすいこと。
実は同時にもう一冊良さそうだなと思って迷った本があったのですが、そちらは漢字の掲載順が小中学校で習う学年ごとになっており、調べたい漢字を何年生で習うのかが分からないと調べられないので今の私には少し上級者向けすぎるかなと思ってこちらをチョイスしました。
さらに、書写技能検定3級の参考問題が原寸大で載っているのでコピーして練習したり、模範解答例を参考にしたり、漢字の部首一覧で理論問題対策をしたりと何かと便利で、3級受験を考えている方にはぜひ手に取っていただきたい一冊です。
書写技能検定対策でのおすすめの使い方
わたしは書写技能検定を目指し始める前は先述のようにとにかく楷書・行書をしていました。一通り練習する頃には基本的な行書の崩しかたが少しつかめてきたのでよかったです。
ただ、今振り返って考えると、あいうえお順にひたすら練習するよりもまずは書写技能検定の過去問を解く中で出てくる漢字を優先して練習するのが効率がよかったかなと。検定にはよく出題される字が存在するのでそれらの字を優先しつつ、他の文字も練習していくのがおすすめです。
また、このテキストでぜひやっていただきたい練習方法が「楷書の書き順チェック」です。
50音順に掲載されている常用漢字にざっと目を通し、書き順をチェックするのです。その中で、ちょっとでも書き順に自信がない漢字に印をつけておきましょう。
これは理論対策にもなりますし、何より「行書対策」になります。
すべての漢字の行書の形を完璧に記憶するのは難しいですので、もし本番で行書の形を覚えていない漢字が出題されたときでも正しい書き順でつづけ文字風に書くことで切り抜けられるようになるからです。
楷書の場合も、審査員の先生ともなれば間違った書き順で書かれた文字を見抜かれることもあるかもしれませんが、行書にすると書き順の間違いがよりはっきり出てしまうので、ここは対策しておいて損はないです。
ノートは100均などに売っているこくご12マスが3級の第2問とほぼ同じ大きさなのでおすすめです。
書写技能検定は独学でも合格できる?
結論、3級なら充分可能だと思います。
わたしは桃花会入会前に完全独学で受験した書写能力診断テストでも合格点をいただいていますので、独学でも基本的な楷書・行書の形を身につけ、上でおすすめしたテキスト等の模範解答の字の大きさやレイアウトを参考にすれば合格点は十分狙えます。
もちろん、人によってはもっと上の級も可能ですし、実際こちらのブログの主さんは独学で硬筆1級まで合格されたとか!本当にすごいです。

ですが、検定に合格することを目指すならやはり
先生について習うのが圧倒的におすすめです!
理由は2つありますが、まずは兎にも角にも効率が悪いからです。
自分の文字の改善点を自分で正確に把握することは難しく、特にわたしのように下手にちょっと経験のある人は無意識のうちに変な癖が身についてしまっていることも多いです。(私の場合は1画1画大袈裟な”うったて”のように入る癖がありました)
癖に気づかないまま練習して間違った方向の努力で時間を無駄にすることは避けたいですよね。
そして2点目、検定ウケのいい字の雰囲気を学ぶことができるからです。
特別な事情がない限りは先生、可能であれば書写技能検定の指導経験が豊富な先生に師事するのがベターです。
わたしは診断テスト受験後に桃花会に入会し、直前駆け込みで過去問の添削をお願いしましたが、優秀賞受賞は間違いなくこの時のご指導のおかげだと断言できます。
独学は意味がない!?
じゃあ独学は無駄なのか・・・
というと、それも違います。
正確には、先生に習うにしても自主練(わたしでいうと桃花会の課題や検定の過去問以外の練習)も必要ということです。
例えば、スポーツでも強くなるためにはチームでの練習だけではなく自主練での体力作りが必要だったりしますよね。それと同じで、基礎練としての独学はとても大切なことだと思っています。
今回ご紹介したテキストはその自主練にピッタリの一冊。テキストには3級対応と書いてありますが、準2級や2級の受験にもとても役に立ってくれた頼れる相棒です♪
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