書写技能検定準2級対策〜実技編〜

書写技能検定

わたしが準2級受験時に実際に実践していた勉強方法をご紹介します。

3級と準2級は実は実技での大きな変更点ははがきの宛名書きが本文に変更される点のみですので、3級を受験される方にも参考にしていただけるかなと思います。

3級と準2級の違いについてはこちら↓

※書写技能検定は「検定内容をSNS等で公表してはいけない」という決まりがありますので、内容に関しては検定公式HPに掲載されている範囲内で触れています。

書写技能検定準2級 実技練習のポイント

第1問

みなさま緊張するとおっしゃる速書きです。かくいうわたし自身もこの第1問は苦手なのであまり偉そうなことは言えないのですが、

・主なへんやつくりの行書(ごんべんやいとへんなど)に馴染んでおくことでスピードアップ

・毎日書いてペース配分を掴む(1回5分でできるのでこれだけでも毎日やると決めておけば継続しやすいです)

・練習には原寸大の用紙を使用する(文字の大きさが変わると速書きの感覚もかなり変わってしまうのでこれはかなり重要です!)

の3つは心がけて練習すると良いかなと思います。

それから、これは「練習方法」ではないのですが、秒まで測れるデジタルウォッチを購入することをお勧めします!(試験会場で周りを見るとアナログ時計を使っている方が多いように見えましたが実は本番でもデジタルウォッチは使用可能です。)

第2問

2字熟語5つをマス目の中に楷書と行書で書きます。準2級ではおそらく3級の時よりも難しい漢字が出題されたり採点基準・合格点が厳しくなっているのだと思いますが、体感はさほど難易度が上がったようには感じなかったです。わたしは基本的に昨年度の過去問とこちらの参考書に掲載されている問題を中心に字形の確認や練習を行い、後は桃花会の上級コース6〜10級規定課題を書写技能検定のサイズに書く練習をしていました。

書写技能検定2級・準2級のドリル

練習の際は 一文字一文字典を使って筆順や字形(点画の接し方やどちらが長いのか?など)を確認し、とにかく「正しい文字」を書くことを意識していました。

というのも、「綺麗な文字 」はすぐには書けるようになりませんが、「正しい文字」は誰でもすぐに書けるからです!

字が綺麗でないからという理由での原点は仕方ないですが、字が間違っているという理由での減点は絶対されないぞという気持ちで練習していました。

第3問

行書で文章を書きます。漢字は行書指定、ひらがな、カタカナ等は行書になじむ形でと指定されています。準2級からは連綿を用いても良いのですが、個人的なおすすめとしてはよほど自信のある方以外は用いない方がベターと考えます。

なぜかというと、「連綿の有無が成績にどのように影響するのか?」を理屈で考えてみると、連綿を入れることにあまりメリットがないからです。

・連綿を入れていることそれ自体が加点対象だとすると、とにかく全部繋げて連綿にしてしまえばいいということになってしまうため、それはないと考えられること

・連綿を入れるようにと指定されていない以上、入れないことでの減点はないと考えられること

・不慣れな連綿を使うことで字形や次の文字へのつながりが崩れ、逆に減点されてしまう可能性があること

これらの予想から、準2級でも連綿には手を出さない!と決めていましたが、連綿なしでも第3問は10点満点をいただけたので、やはり無理に入れる必要はないよう。

連綿の練習に割く時間を他の練習に回した方が検定には有利になりそうです。

問4問

楷書で文章を書きます。漢字は楷書指定、ひらがな、カタカナ等はそれになじむ形でとの指定です。こちらは3級と準2級で出題内容は変わらないように見えますが、練習していての所感では準2級の方がよりレイアウトが難しい内容になっているように思いました。

第5問

3級との決定的な変更点がこちらの第5問です。3級ははがきの宛名書きだったのに対し、準2級ははがきの通信文。郵便番号欄を参考にある程度の文字の位置を決められた3級に比べ、真っ白なはがきにバランスよく文章を書き切らなければならないのでグッと難易度が上がったと言えると思います。

わたしは第2問と同じくこちらのドリルを中心に練習していました。

書写技能検定2級・準2級のドリル

通信文の文字数はだいたい決まっているので、何行に分けて書くかを決めてその行数で書き切れるように練習していきます。わたしは6行で書くと決めていました。

行間がだいたい均等になるように、前や後ろが空きすぎ、詰まりすぎにならないように繰り返し練習して感覚を掴むことが重要。字が小さいので字の形の良し悪しは他の問題に比べると目立ちにくいため、1文字1文字を綺麗に書くように練習するよりも字の大きさや行間の幅に慣れるようにある程度量をこなすのがおすすめです。

第6問

わたしは桃花会の課題にも使用しているコピックを愛用していますが、使い慣れていない方はコピックではなく自分の使いやすいペンを使用することをおすすめします。かくいうわたし自身も、診断テストではコピックの筆先を寝かせて側筆気味になってしまっていたことを指摘され、減点されていました。コピックを使いたい方は普段から使い込んで感覚を掴んでおいた方が良さそうです。

個人的にはこちらも3級との難易度差はそれほど感じませんでした。

第6問はよく出てくる文字がある程度決まっているので、過去問や上で紹介したドリルでそれらの文字を確認して重点的に練習していました。

レイアウトに関してはこちらにまとめています↓

まとめ

全体的な所感としては、とにかく「減点されない文字」を目指していました。

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